1軒目のわが家のトイレは、オプション満載。
ダブルハングの窓にタイル床。漆喰の壁とアイアン製のペーパーホルダー、最新のタンクレストイレ
まさに、こだわりのトイレでした。
しかし、いざ生活してみると、冬は寒くて居心地悪く、タイル床と窓の掃除がとても面倒で。。。
快適性や実用性とは程遠い、使いづらいトイレとなっていました。
「お金をかけず、お金がかからず、家族みんなが、快適に使用できるトイレ」って、一体どんなトイレでしょうか?
快適なトイレに、必要な広さ
1畳で、十分。
トイレは、基本的にひとりで使う場所。
「こどもと」「介護で」と、将来のことを含め、「少しでも広トイレに」と考えがちですが、誰かと一緒にトイレに入るのは、一時のこと。
1畳の広さがあれば、大人ひとり、壁に当たってしまう心配もない、快適なトイレです。
必要以上に広いトイレは、家の価格だけでなく、お掃除の手間までも、増やす事に。
あたしのトイレ0.5畳。
なかなかの広さでしょ。
お洒落なトイレのクロス(壁紙)
誰も見てません。
SNSなどで、アクセントクロスを使った、お洒落なトイレを見かけますが、そのほとんどは、オプション満載のお金をかけたトイレです。
一見お洒落な、「暗いトーン」や「総柄」のクロスは、狭いトイレ空間に、圧迫感や散らかった印象を与えます。
クロスの色柄で、汚れを見落としがちになれば、悪臭の原因にも。
誰も気にとめないトイレのクロスに、お金や、選ぶ時間をかけ過ぎてしまうのは、もったいないと思いませんか?
おすすめのトイレクロス(壁紙)
無地、単色、明るいトーン
トイレは、1畳ほどの狭い空間です。
狭い空間に多くの色を使うと、余計に狭く感じてしまうもの。
クロスを、単色の明るいトーンにすれば、空間がまとまって見え、より広く、明るく感じます。
さらに、明るい色の壁紙は、照明の光りを反射してくれるので、照度の低い照明でも、思った以上に、明るいトイレにしてくれます。
「どうしてこんな所に!?」という場所に、汚れが付いていた経験はありませんか?
壁に付いた汚れを、簡単に見つけられれば、掃除しやすくて衛生的。
臭いの心配も、なくなりますね。
トイレの床材
安価で、お手入れしやすいクッションフロアがおすすめ。
家のデザイン性を高めるため、トイレの床材にもこだわる気持ちは解ります。
けれど、トイレは汚れだけでなく、臭いの付きやす場所。
クッションフロアは、汚れや臭いに特化して、開発された商品です。
見た目の理由だけで床材を選べば、毎日お掃除の度に、後悔することになるかもしれません。
自然素材のトイレ床材は。。。
お金をかけなくても、良い。
無垢材、タイル、コルクなどの自然素材は、表面に目に見えない小さな無数の穴が、開いています。
その穴に、徐々に汚れや臭いが染み付いていき、掃除しても取り切れない、悪臭や汚れの元になります。
さらにタイル貼りは、床冷えした、寒~いトイレにしてしまいます。
寒さだけでなく、汚れや臭いが気になっては、快適なトイレとは言えません。
昔と違い今は、耐久性に優れ、選ぶのに迷うほど、おしゃれで機能的なクッションフロアが、たくさん登場しています。
「リノリウム」
自然素材とクッションフロアの良いとこ取りをした、床材として、近年、注目されている床材が「リノリウム」です。
耐久性が高く、滑りにくい、抗菌、汚れに強い、さらには、自然分解されるという素晴らしい素材。SDGsの観点からも、注目を集めている床材です。
身近では、病院や介護施設、幼稚園、バレエ教室などの床で、見ることができますよ。
しかし、この「リノリウム」を、一般家庭で採用しようとすると、数十万円~費用が必要になります。もし、予算に余裕があるなら、検討してみてください。
おすすめのトイレの床材
角大、明るい色
角サイズが大きければ、大人っぽく上品な印象に。
小さければ、可愛らしい印象に。
家のイメージに合わせて、自分好みのクッションフロアを選びましょう。
目地なし、または目地の浅い、クッションフロアを選べは、掃除も楽ですよ。
トイレのアクセサリーパーツ
トイレメーカーの製品が、1番使いやすい
トイレメーカー~個人の製作所まで、色々な会社が、トイレのアクセサリーパーツを、制作販売しています。
価格は数千円~。中には、5万円以上するペーパーホルダーもあったりします。
トイレメーカーの販売するアクセサリーパーツには、トイレメーカーの長年のノウハウが生かされており、その価格も含め、とても優秀な製品だと言えます。
抗菌や防汚はもちろんのこと、芯なしへの適合、紙の交換や引き出しが容易など、トイレを使う人みんなに、優しい工夫が詰まっているんですね。
特に、TOTOのアクセサリーパーツは、トイレメーカーの製品と、言われなければ判らないほど、シンプルで洗礼されたデザインの物があります。
機能性も高く、選ぶ手間も省けるので、ショールームに行ったついでに、シンプルにトイレメーカーの製品を選ぶのも、全然ありです。
餅は餅屋だね。
意外に活躍!?手摺り
トイレの手摺りは、あって損なし。
わが家は、障害のある息子のために、手摺りを付けました。
ですが、この手摺り、私が股関節を痛めてしまったときに大活躍。
もし、手摺りがなかったら、1人でトイレに行けなかったかもしれません。
ケガ以外でも、体調が優れないときはもちろん、普段の立ち座りにも、手摺りがあると便利なんです。
小さなお子さんがいるお家におすすめの
「トイレットペーパーホルダー」
耐重量ペーパーホルダー
以前住んでいた社宅では、子供達が毎回、トイレットペーパーホルダーに手を着いて立つものだから、ネジが緩んで、グラグラに。
小柄な子供達にとっては、手摺りより、トイレットペーパーホルダーの方が、手を着きやすい位置にあるんですね。
耐重量のペーパーホルダーにしておけば、子供達が体重をかけても安心。
「手を着かないで。」と注意する事もありません。
またトイレに、「手摺りなし」の選択も可能ですね。
手摺りなしにすれば、リモコンなどでゴチャつきがちなトイレの壁も、スッキリ見えします。
トイレの照明
「ダウンライト」OR「ブラケット照明」
「夜トイレの電気を点けない派」
実は、とても多いんです
私も、夜はトイレの照明を点けず、廊下の明りだけで用を足しています。
トイレの照明が明る過ぎると、夜トイレに行ったとき目が醒めてしまい、寝付きが悪くなりがちです。
予算に余裕があるなら、
「ブラケット照明」に
「ブラケット照明」とは、壁や天井に付く、飛び出した照明で、デザインや価格が豊富です。
夜、トイレの照明の眩しさが気になったら、光源の見えない、お洒落な「ブラケット照明」を選択するのも1つの方法です。
標準照明の「ダウンライト」もあり
必要なときにだけ、ダウンライトを点ける。
大抵の場合、トイレの照明は「ダウンライト」。
トイレの照明に予算をかけないなら、標準照明の「ダウンライト」のままにしておきましょう。
普段の夜は、廊下の照明で用を足し、トイレの「ダウンライト」は使わず、掃除や体調不良のときなど、必要に応じて照明を使うようにします。
「ダウンライト」は、その眩しさから敬遠されがちですが、良い所もあります。
トイレのような湿気の多い場所では、しばらくお掃除をさぼっていたら、「照明にホコリがどっさり」なんて事も。
天井に埋め込まれる「ダウライト」なら、ホコリ掃除の手間がはぶけます。
トイレの窓
窓は、「ない方が良い。」
家に窓を付けるのは、いつも意味があります。
「実家のトイレに窓があるから。」など、ただ何となく付ける窓は、「百害あって一利なし」の窓になります。
「トイレの換気には、窓が必要」
という思い込み
トイレは、換気扇で十分換気できている
たった1畳の空間に、換気扇が付いていて、今や大抵の便座は、脱臭機能付き。
そこからさらに、窓を開け、換気する必要があるでしょうか。
アパートやマンションなどの、限られたスペースの間取りでは、トイレに窓がない事の方が多いです。
父ちゃんのウンチは、すんごい臭いから、パワー脱臭をしてもらうよ。
トイレの窓で、換気すると
良いことなんて、1つもない
暑くなったり、寒くなったり、室内の温度が、急激に変化してしまいます。
さらには、窓だけでなく、サッシや網戸の掃除も必要に。
室内には、「虫のおまけ」まで付いてくるかもしれません。
トイレ掃除のときは
トイレの扉を開ける
トイレの換気扇は、普段から回しぱなしにし、掃除中と掃除後、しばらく扉を開けていれば、窓は必要はありません。
トイレに窓があると。。。
寒~いトイレに
トイレは、お風呂と同じくらい、ヒートショックを起こしやすい場所。
わざわざ壁に穴を開けて、必要のない窓を増やせば、トイレを余計に寒くするだけです。
窓をなくすだけでも、温かいトイレになります。
もし、トイレに窓をつけるとしたら。。。
型板(すりガラス)のFIX(開かない窓)
トイレに窓を付けるなら、「明かり取り」か「圧迫感対策」のみにしましょう。
「開けるかもしれないから、とりあえず、開く窓。」は、反対です。
なぜなら、開く窓には必ず、網戸が付くからです。
普段、トイレの窓を開けなくても、湿気の多い場所の網戸は、すぐホコリだらけに。
頻繁に、トイレ掃除+網戸掃除をするハメになりますよ。
これは、網戸を外してしまえば解決しますが、そもそも開けない窓なら、「要らなかった。」。
もしくは、「開かない窓」で、良かったのではないでしょうか。
わが家のトイレは、
1FはFIX。2Fは窓なし。
トイレ専用の手洗い場
できれば、洗面と併用に
手洗い場が1つ増えると、管理の手間もお金も、増えることに。
「手洗い器付きトイレ」にする、という選択肢もありますよ。
トイレに収納は、絶対必要?
「トイレに、絶対収納しておかなけらばならない物」は、ない。
トイレに収納スペースをつくる前に、まずは、トイレに置いてある物を見直してみませんか?
トイレでよく見かける物
- タオル
洗面台で手を洗う場合、不要
予備は別の場所へ - スリッパ
なくても意外に大丈夫
来客時に出す - 便座カバー
節電しても知れてます
ないほうが衛生的 - トイレマット
ないほうが衛生的 - 生理用品
必要な時に、持ち込むスタイルに - サニタリーボックス
使用済みは、持って出てゴミ箱へ - トイレブラシ
トイレクリーナーのつけ置きだけで、黒ずみ黄ばみは付きません - 芳香剤
あるとかえって、「Theトイレ臭」。 - トイレットペーパー
予備は1個あれば十分。
大量のストックは、別の場所で保管。
どうしても収納が必要なら、トイレメーカーの製品より、後付け品の購入がおすすめ。
後付け品の方が安く、要らなくなったら、いつでもなくす事ができますね。
老後、お金のかからないトイレ
「段差をなくす」「引き戸にしておく」
家を建てる時点では、歳を取ったときに必要な物が、判るはずありません。
トイレに行けなくなっているかもしれないし、今と変わらず健康かもしれない。
大切なのは、将来トイレの改修が必要になったとき、大きなお金が必要ないように、最低限の準備をしておく事ですね。
番外編
来客用に、豪華なトイレは必要!?
トイレも家も、家族のためのもの
トイレは、誰かに見せるための場所ではなく、家族が用を足す場所です。
清潔であれば十分で、温かければ尚良し。
将来、来るかどうか分からないお客さんに、使えるお金があるなら、そのお金は、家族のために使いたいですね。
2Fトイレは、いらない説
たとえ平屋でも、家族3人以上なら、トイレは2ついる。
以前のわが家(社宅平屋)には、トイレが1つしかなかったので、度々のトイレ危機を経験しました。
トイレが2つあれば、家族の誰かが病気になった時、トイレを分ければ、家庭内感染のリスクを減らせます。
家族の誰かがトイレを占領したとき、トイレが故障したとき、外のトイレに走る心配がありません。
トイレの数を減らした、予算削減方を考えるなら、他のオプションを見直して、「トイレは2つ」をおすすめします。
まとめ
現在のパンきち家のトイレは、特にこれといったこだわりのない「ふつ~のトイレ」です。
しかし、家族みんな、いつも気持ちよく用を足せています。
もちろん、家の価値観と同じようにトイレの価値観も人それぞれ。
限りある予算の中で、ポイントを押さえた賢いトイレ選びをしたいものですね。
最後まで、ありがとうございました。
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